定置型燃料電池に関する諸々の動きなどについて(07/14)

定置型燃料電池に関する諸々の動きなどについて(07/14)

2014年07月14日発行

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定置型燃料電池に関する諸々の動きなどについて(07/14)

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うさみです。

メルマガ終了まであと少しですが、みなさまよろしくです。

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【定置型燃料電池に関する諸々の動きなどについて(07/14)】

最近燃料電池に関して諸々調べております。
読者の皆様には釈迦に説法かもしれませんが、そもそも燃料電池とはいかなる
ものかということから始めますと、

2H2(水素)+O2(酸素)=H2O(水)

という極めて単純な反応を人為的に起こして、それに伴い発生する電気(及び
場合によっては熱)を回収する装置です。「電気を溜め込む」という風に理解
される通常の電池と違い、燃料電池は水素と酸素を補充し続ければ永続的に発
電することができるので、個人的には何となく「電池」と呼ぶよりも「発電機」
と呼んだ方がしっくりくるのですが、世の中的には化学反応を利用して電気を
取り出していることから「電池」と呼ぶことが習わしとなっている模様です。
さてこの燃料電池がどのような点で優れているのか、ということなのですが、
以下のような点が上げられます。


★まず第一に究極のクリーン発電システムであることあげられます。発電に使うのは水素と酸素だけで、その結果出てくるのが基本的には水と熱だけです。
http://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/merits/merits_03.html

★次に発電効率が非常に高いことが挙げられます。火力発電の場合の発電効率は30〜53%なのですが、燃料電池はそれを上回り35%〜60%と非常に高い数値になっています。その上同時に発生する熱を上手く床暖房や給湯システムに使えば総合エネルギー効率は80%近くにまで迫ります。
http://www.nationalgeographic.co.jp/environment/global-warming/fuel-cell-article/characteristic/

★第三に発電システムの小型化・分散化が可能なことが挙げられます。普通発電システムは小規模化すると効率が落ちるのですが、燃料電池はセルレベルでも効率が変わりません。
http://www.tokyo-gas.co.jp/pefc/merits/merits_03.html


というわけでクリーンで、発電効率が良く、小型化が可能、と一見最強に見え
る燃料電池ですが、やっぱり普及しないには普及しない理由があります。現状
を説明するために現在各ガス会社を中心に展開されている「エネファーム」と
呼ばれる家庭用の燃料電池システムの概要についてざっと見てみましょう。
まず、なぜ燃料電池をガス会社が売っているのか、ということなのですが、こ
れはビジネス上の理由がありまして、エネファームでは都市ガスのメタン(CH4)
と水蒸気を反応させることで原料の水素を作っているからです。ガス会社として
は既存のビジネスインフラの延長で水素を作り、燃料電池を売れますし、これに
よりガスの需要を増やすことができるわけですね。

http://panasonic.co.jp/ap/FC/doc02_02.html

具体的な製品ということで東京ガスのエネファームのスペックをみて見ると

 ○希望小売価格:190万円
 ○発電出力:0.75kW(出力範囲0.2〜0,75kw)
 ○熱出力 :1.08Kw
 ○効率:発電35.2%、熱改修50.6%

という具合です。燃料電池の余剰電力は買取制度が無いので常時フル稼働とい
うわけにも行かず、経験的には一般家庭(4人家族)で導入すると年間のコス
ト効果は8〜9万円弱電気代が下がってガス代が3万円程度上昇するとのこと
で、5〜6万円のコスト削減効果らしいので、コスト回収が190÷5で38年とい
うことになります。。。。まぁつまりはコスト回収は難しいということですね。


メーカー側としては地道にコスト削減等は続けていて、エネファームの販売が
はじまった2009年には一台300万円だったのが、現状では小売価格で150万円程度
まで下がっており、2020年には100万円以下にまで引き下げることを目指してい
ます。ただ年間5万円のコストメリットですと、家庭での使用だけを考えると
コスト削減のアプローチだけで短期のコスト回収を実現するのはかなり厳しい
でしょう。


そんなわけで議論となるのは燃料電池を自分の家で使うことに拘らずに稼働率を
上げて電気をフルに発電して、その余剰電力を電力会社が買う仕組み(余剰電力
買...

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