韓国人の被害妄想と朝日新聞の加害妄想

韓国人の被害妄想と朝日新聞の加害妄想

2014年09月21日発行



池田信夫メールマガジン「エコノMIX」
韓国人の被害妄想と朝日新聞の加害妄想
発行:2014年9月21日号





今週の目次
  • 第1部 昭和史を考える:天皇制という日本型ナショナリズム
  • 第2部 ピケティ入門:成長:幻想と現実
  • 第3部:自由が丘カフェ:韓国人の被害妄想と朝日新聞の加害妄想
  • 第4部 私の音楽ライブラリー:ショパン「練習曲集」(ポリーニ)
  • 第5部:Q&A


朝日が大誤報を撤回しても、いまだにおかしな話が慰安婦問題をめぐって続く根本的な原因は、どうやら韓国人は日本の戦争犯罪の被害者だという錯覚にあるようです。これはちょっと考えればわかることですが、逆です。当時の朝鮮半島は日本の領土だったので、戦闘は起こっていない。したがって朝鮮人が、戦争の被害者になることは不可能です。

これは当たり前ですが、朝日新聞がアジアに対する加害責任というと、そこに韓国が含まれると錯覚する人が多い。私が「朝鮮では24万人以上が志願した」と指摘すると、それは「給与がもらえる仕事から排除された」からだという人がいる。それが錯覚であることを指摘するのは簡単ですが、なぜこういう錯覚が続くのかはむずかしい問題です(第3部)。


第1部 昭和史を考える(12):天皇制という日本型ナショナリズム

昭和天皇伝
なぜ天皇がこれほど求心力をもつのか

今週は最終回で、昭和天皇。あまりにも語るべきことが多くて困りますが、ちょうど今月、『昭和天皇実録』が公開されました。全61冊、1万2000ページ以上の膨大な記録で、専門家の解読が進んでいますが、今月の『文藝春秋』の座談会によると、それほど新しい発見はなく、特に開戦の決断などの大きな問題については、従来の資料の寄せ集めのようです。

本書はおおむね標準的な天皇像ですが、昭和天皇の個性がやや強調されているきらいがあります。彼個人は戦争には反対でしたが、立憲君主として自粛したため、戦争を止めることができなかった。それは事実ですが、こんな実権のない君主が今も強い求心力をもつのはなぜでしょうか?

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