ニコンよどこに

ニコンよどこに

2017年02月15日発行


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ニコンよどこに



Blogosマーケティング発想塾
2017年2月15日号

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今週の題材
■ニコンよ、どこに
■IOTもマーケティングの視点が必要


ニコンよ、どこに


カメラの名門ニコンが不振です。連結業績予想を下方修正し、最終損益の赤字が60億円から90億円に増加すると発表しています。とくに柱の事業の映像事業、デジカメの不振が響いています。図はデジカメの映像事業の業績推移ですが、事業縮小に歯止めが効いていません。


決算報告書では、アクションカメラ「KeyMission」シリーズが想定以上の販売不振だったこともあげられています。いくらドローン市場が伸び、空中からの撮影がさらに市場を広げてきているといっても、しょせんニッチな市場です。
しかも中国製の格安の模倣品まででてくれば、この市場を切り開いたGoProも打撃を受け、昨年売り上げが40%も急落しています。絵に書いたようなハード製品の宿命を見るようです。市場を切り開いたGoProですら厳しいのに、後発での参入では、いかにNIKONがブランド力をもっているとしても価格競争で勝てません。
GoProに負けない!激安Full HDアクションカメラSJ4000が凄い! - NAVER まとめ :


また画像処理用のICに不具合が見つかり、延期していたコンパクトデジカメ「DLシリーズ」の発売も中止することになりました。
ニコン、1型コンパクト「DL」シリーズの発売中止を決定 - デジカメ Watch :
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1043928.html

コンパクトデジカメの市場は激しくスマートフォンに奪われてきました。一眼レフカメラは日本が圧倒的に強いといっても、すでに市場はピークを過ぎています。交換レンズ市場も同様です。デジタル革命に匹敵するイノベーションはそうそう現れず、ソフトも動員して、新たな市場進化を生み出さないと、市場はもう一巡し、縮小に向かいます。


カメラ映像機器工業会(CIPA)統計実績・出荷見通し


市場を、カメラというハードで考えず、「画像を楽しむ」ための市場だと考えれば、画像の入り口から、加工や共有にいたるまで市場は広く、まだまだ方策もあるのでしょうが、画像ソフトにしても、写真共有サイトにしても、自社ブランドのカメラユーザー囲い込みのサービスという位置づけで、自ら可能性を捨てているところが残念なところです。

ソフトを事業化しようとするなら、ハードの自社ブランドの顧客にこだわっていては最初からユーザーのボリュームに限界がでてきます。

一眼レフは日本ブランドが99%を占め、韓国も中国も真似出来ない分野です。ものづくりの最後の砦ともいわれているぐらいです。しかし、「ものづくり」神話に浸っているうちに、市場はどんどんハードからソフトへ移ってきています。デジカメ不振は、「ハードの片肺飛行では限界がある」という警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。

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