危機に陥った創業100周年の名門からの教訓

危機に陥った創業100周年の名門からの教訓

2017年03月15日発行


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危機に陥った創業100周年の名門からの教訓



Blogosマーケティング
2016年3月15日号

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カメラの名門ニコンの不振については、2017/2月15日号で取り上げさせていただきました。創業100周年を迎えたにもかかわらず、非常に厳しい経営状況です。

ニコンの躓きは、予想できていたはずの変化、あるいは予測していなければならなかった変化を乗り切る準備、構造改革が遅れてしまったことに尽きるのではないかと感じます。かつてならダイエーやJALまた近いところではオリンパスにしても、東芝にしても、なぜこの名門企業がなぜ経営危機を迎えるのかという出来事がありましたが、名門企業ほど、経営環境の変化に無頓着で、また環境変化がもたらす危機を過小評価し、経営が本気で危機に向き合わないようです。

イギリスは日本と違ってエリートは大企業に入りたがりません。なぜならイギリスは不況の時期を長く経験し、経営不振にはいった多くの大企業が突然リストラを始めるという時代が続いたので、大企業で働くのはリスクが高いという意識が広まったのです。それで、変化に敏感で、自社の経営状況が手に取るようにわかるベンチャーに就職する風土がうまれたといわれています。

さて、ニコンは、2013年3月期に売上高を1兆円の大台に乗せますが、それ以降は売上は右肩下がりに減少していきます。2013年3月期の売上高は1兆104億円ありましたが、その後は一貫して右肩下がりで減少し、2016年3月期には8,229億円にまで減少しました。わずか3年で18.6%も減少しています。また2017年3月期決算見通しでは、売上高がさらに500億円減の7,500億円、営業利益は5億円減の44億円と発表されています。

この危機は、なにも突然やってきたわけではありません。ニコンを襲ったのはスマートフォンの普及とスマートフォンのカメラの機能や性能が向上し、コンパクトデジカメが売れなくなったことですが、それは予測しようとすればできたはずです。市場変化による影響を経営が楽観的に見ていたのではないかと思えてなりません。

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