iPhone発売から10年。10年後のiPhoneはどうなるのか?  佐々木俊尚の未来地図レポート vol.457

iPhone発売から10年。10年後のiPhoneはどうなるのか? 佐々木俊尚の未来地図レポート vol.457

2017年07月17日発行

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佐々木俊尚の未来地図レポート     2017.7.17 Vol.457
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特集
iPhone発売から10年。10年後のiPhoneはどうなるのか?
〜〜未来のスマートフォンの機能とUIを考えてみる

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■特集

iPhone発売から10年。10年後のiPhoneはどうなるのか?
〜〜未来のスマートフォンの機能とUIを考えてみる

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 iPhone発売から10年。初代は、2007年6月29日に発表されたんですね。日本では少し遅れて、2009年に3G版が出たのが最初です。そしてこの10年でスマホは世界になくてはならないものになり、今では40億人の人たちがスマートフォンを使っているそうです。スマホによって、スマートホームやドローンなどの新規ビジネス分野も生まれました。



 この先にスマホはどうなるのだろうか?という議論があちこちで起きています。今回は、スマホの未来を考えてみましょう。



 しばらく前には、スマホの先にウェアラブルデバイスが来るんじゃないかという議論がありました。たとえばブロガーとして有名な元マイクロソフトのロバート・スコーブル氏は、「グーグルグラスは現在のApple IIだ」というようなことを言っていました。



 Apple IIというの。は、アップルが初めて世に出したパーソナルコンピュータ。最初のApple Iは基盤が剥き出しのキットでケースもなく、購入した人は自分で組み立てなければならなかったのですが、その後に発売したApple IIは最初からケースに収まっていてキーボードも組み込まれ、家庭のテレビに接続するだけでパソコンとして使うことができました。1977年に発売されたこのパソコンは爆発的に売れ、その後のアップルの企業としての基礎を作ったのです。



 スコーブル氏はブログで「1977年に父と一緒に箱をあけてApple IIを取り出したとき、この製品はとても高価だったし、できることは多くなかったけれども、これはどんどん改良されていって、自分の人生を大きく変えていくことを私はその時点でわかっていた」と書いています。グーグルグラスもそのようにまだ未完成だけど、将来の可能性は大きいとしたのですね。



 とは言え、ご存知のようにグーグルグラスは広くマス市場で販売されることはありませんでした。将来はまだわかりませんが、しかし今のところはウェアラブルデバイスは限界が多すぎるというのが現状の認識です。



◆「iPhoneの終わり」を準備しているアップル
http://bit.ly/2uYhyBk


 ビジネスインサイダーの上記の記事は、アップルはiPhoneの次に「アップルグラス」と仮称されているAR(拡張現実)技術を使ったメガネ型製品への移行を考えているのだとしています。あるアナリストの予測によると、アップルグラスは2020年に発売されるのだとか。とはいえ、私はこの予測はちょっと楽観的すぎるかなと感じています。



 いくつかの要因があります。まず第一に、低消費電力化が進んできたとはいえ、まだまだバッテリー持続時間が短すぎる。



 第二に、顔など身体に装着する心理的抵抗はかなり大きい。またスマホと違って知らず知らずのうちに写真が撮影されてしまったり、身体のデータが測定されてしまうことへのプライバシー侵害の不安があるということ。


 第三に、ハンズフリー技術は進化してきていますが、それらの技術をうまく使った斬新なユーザー体験(UX)が開発されていないということ。

そして第四に、そうした不安などマイナス面を乗り越え、「それでも使いたい」と思わせるようなキラーアプリが存在しないという問題。それがどのようなキラーアプリになるのかさえ今のところは展望できていません。



 とりあえず消費電力の問題を解決しないと、ウェアラブルデバイスは普及はしないでしょう。しかし超軽量で長時間持続するバッテリーができたとしても、ウェアラブルに適した新しいユーザー体験(UX)が現れなければ、スマホの代替にはならない。これはウェアラブルだけではなく、最近話題になっているスマートスピーカーの音声入力UIにも共通する問題です。



◆あなたも機械と会話するようになる

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