(340)日本対オーストラリア。攻撃的サッカーを貫くのはどちらか

(340)日本対オーストラリア。攻撃的サッカーを貫くのはどちらか

2017年07月19日発行

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メールマガジン「杉山茂樹のたかがサッカー、されどサッカー。」
(340)日本対オーストラリア。攻撃的サッカーを貫くのはどちらか

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 W杯予選は残り2試合。この組で3位になると別組の3位(現在、その座を韓国とウズベキスタンが勝ち点1差で争う)とプレーオフを戦い、それに勝てば、北中米カリブの4位(現在、アメリカとパナマが勝ち点1差で争う)との大陸間プレーオフに進出する。3位になれば、待ち構えるのはいばらの道だ。アジア最終予選B組。現在の状況をお復習いをすれば、以下の通りになる。

1位)日本17(+9)※残り試合は、オーストラリア戦(H)とサウジ戦(A)
2位)サウジアラビア16(+7)※同、UAE戦(A)と日本戦(H)
3位)オーストラリア16(+6)※同、日本戦(H)とタイ戦(H)

 日本はホームの次戦、オーストラリア戦(8月31日)に勝てば、本大会出場が決まるが、引き分け、負けでは、最終戦のサウジ戦へ持ち越される。

 勝ち点19(2戦とも引き分け)では危ない。勝ち点20(2戦のどちらかに勝利)まで積み上げないと確実にならない。現在の日本のリード(勝ち点1)は、対戦カードを考えれば、あってないようなもの。あと1勝なので「王手」かもしれないが、それを逃せば一転、大ピンチ。むしろ勝ち点1差では、足りない状況だ。にもかかわらず、世の中に心配する様子が見られないのはどういうわけか。

 オーストラリアは、先月行われたコンフェデレーションズ杯に出場。グループリーグを、決勝戦を争ったドイツとチリ、そしてカメルーンと同じ組で戦い2分1敗で3位になった。敗れたドイツ戦も2−3の接戦。全体的に好印象を残した。オーストラリア恐るべし。日本危うし。むしろ、そう感じた人が多数派を占めるはずだが。

 とりわけインパクトが強かったのは、ヨジッチを軸にする攻撃陣。昨年10月に対戦した時より、迫力に溢れていた。

 星勘定の話をすれば、日本がオーストラリアに敗れれば、オーストラリアの勝ち点は19に伸びる。その最終戦はタイとのホーム戦なので、勝ち点20は確実な情勢だ。予選通過がほぼ決定する。争いは日本とサウジに絞られる。だが、サウジがUAEに勝つと、こちらも勝ち点は19。日本がオーストラリアに敗れれば17。引き分けでは18。20に乗せるためには、サウジに引き分けでは足りないのだ。勝利が不可欠になる。

 どちらかにほぼ必ず勝たなければならないオーストラリア戦、サウジ戦。この重大な2試合に日本はどう挑むか。特にホームで先に戦うオーストラリア戦だ。この戦いは、相手の出方にも注目が集まる。オーストラリアの最終戦はホームでのタイ戦なので8割方勝てる。勝ち点20に乗せるためには、日本とは引き分けでもオッケーという計算が成り立つ。

 オーストラリアが引き分け狙いの作戦で、守備的に臨む可能性もある。日本にとって、歓迎すべき作戦だ。オーストラリアのストロングポイントは攻撃陣。攻めてきた方が、日本には厄介だ。しかもこれまでにも再三、述べてきたように、日本は守備的MFに弱みを抱える。スタメンを飾るのは誰か。ハッキリしない上に、これだと信頼できる選手もいない。

 オーストラリアは、10月の試合では中盤ダイヤモンド型4−2−2で戦ったが、コンフェデ杯では3−4−2−1に布陣を変えていた。最近よく見かける、流行しつつある布陣だ。しかし3−4−2−1には2種類ある。2列目の2が開き気味で構える3−4−3的な3−4−2−1もあれ...

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