小売の輪

小売の輪

2017年08月09日発行


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小売の輪



2017年8月9日・16日合併号

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今週の話題
■小売の輪
■食料自給率の罠

超低速台風が過ぎ去って、また猛暑が戻ってきました。この暑さでは、休みになっても、どこに写真を撮りに行こうか、いっそ日の出頃を狙ってものになりそうなところにでも出かけようかと思案するばかりで無計画そのものです。来週はお盆休みなのでメルマガは休刊させていただきます。

閑話休題。

小売りの輪に加わったこと




「小売りの輪」をご存じですか。かつては小売業のホイールの理論といわれていたこともありました。小売業の変化や進化、また世代交代を時間軸で眺めると、業態そのものに宿命的なライフサイクルがあるというものです。

どの時代でも、何らかのイノベーションによってローコストオペレーションを実現した小売業が登場すると、やがてそのビジネスモデルが広がり、時代を風靡する業態になっていきます。

江戸時代には、「店前現銀売り(たなさきげんきんうり)」や「現銀掛値無し(げんきんかけねなし)」「小裂何程にても売ります(切り売り)」など、当時では画期的な商法を次々と打ち出して名をはせたのが呉服店の「越後屋」で後に三越百貨店となります。

小売業の王者として長く百貨店が君臨しますが、やがてセルフ販売、しかもチェーン展開によって百貨店よりもローコストオペレーションを実現したチェーンストアの時代が来ます。そして流通業の主役を百貨店から奪います。

面白いのはローコストオペレーションで、価格競争力をもったところが成長してくると高品質化し、価格競争力が低下してきて、再び革新者が登場してくるということと、革新者がたいていは辺境からやってきていることです。越後屋を開いたのは江戸の商人ではなく、伊勢の商人三井高利です。

チェーンストア業態のスーパーも、日本の百貨店は手を拱いていたわけではなく、実際にチャレンジしていますが、うまくいかず、実際に覇者となったのはダイエーや、イトーヨカドー、ジャスコなど、それまではマイナーな存在でしかない企業群でした。

コンビニも、小規模店舗で、店頭在庫を減らし、回転率で稼ぐ新しい革新者でした。しかも、コンビニは情報システムで受発注の効率化を実現して成長してきたのです。

小売りの輪理論 (Wheel of Retailing Theory) | Tokyo Marketing Society :
さて、今日の小売業の進化サイクルは1957年にピッツバーグ大学で開催されたシンポジウムで
発表された理論(仮説)としての「小売の輪」とはすこし様相が異なってきています。

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