アマゾン拡張で揺れる巨人たち

アマゾン拡張で揺れる巨人たち

2017年09月06日発行


アマゾンにどう対抗するかで世界が動きはじめた



アマゾン拡張の勢いが止まりません。そしてアマゾンが売上を伸ばすにつれ米国の小売業は成長を奪われはじめています。さらに、アマゾンがホール・フーズを傘下に納めたことで、アマゾンの脅威は、小売業のみならず、食品メーカーにとっても現実味を帯びてきました。

今や、米国の小売業も、食品メーカーも、「アマゾンと何が違うのか」の方針を立て、自らの独自の強みをつくり、独自のポジションを固めていかなければ、やがてアマゾンに飲み込まれかねないと考えているのではないでしょうか。いやアマゾンは、いまやプライベートブランドづくりも熱心で、家電や実用品だけでなく、アパレルにまでカテゴリーを広げてきています。

業種業態の垣根を超えるアマゾン



アマゾンは、プライベートブランドだということを訴求しないで、あるいはアマゾンと表示しないで展開しているものもあるために気が付かないこともあるかもしれません。しかしAmazonのプライベート・ブランドは伸びてきています。AmazonBasicsご存知でしょうか。AmazonBasicsはスマートフォンの充電器からHDMケーブル、bluetoothスピーカー(Alexaを除く)のようなエレクトロニクス製品、各種オフィスサプライ、シーツ、バスタオル、ペット用品まで「毎日必要なアイテム」は充実しています。トータルで2000種類近いプロダクトを取り扱い、これまでのところAmazonのプライベート・ブランドとしては最大のものです。が多数取り揃えられている。1010dataの調査によれば、2017年上半期のAmazonBasicsの売上は2億ドル以上になったといいます。まさにアマゾンパワーです。また子供服のScout + Ro、赤ちゃんのおむつなどのAmazon Elements、またAmazon製デバイスのEcho、Kindle、Fire TVなどAmazonの名前を冠したブランドも急成長しているようです。

そして昨年は独自のアパレルブランドLark&Roも発売を開始しています。ドレスを着たモデルさんが動きますが、さてどうお感じになりますか。

Lark & Ro Women's Cap Sleeve Ruffle Bottom Dress at Amazon Women’s Clothing store: :

まだ日本では本格的には展開されていませんが、検索すると一部の商品は売られていました。

アマゾンがメーシーズを抜いて全米トップのファッション小売企業になるのではないかという予測する調査会社もあるようですが、アマゾンはネット通販という領域を超えてきており、さまざまなビジネス分野に侵食し、脅威になりつつあるのです。つまり、小売業や食品メーカーだけでなく「アマゾンとは何が違うのか」を考え、独自性を追求することがビジネスの常識になりつつあるのかもしれません。

アマゾン対抗のウォルマート&グーグル連合誕生



アマゾンは独自のAI搭載スマートスピーカー「エコー」を通じてショッピングができる仕組みを導入していますが、ウォルマートは、やはり同様のサービスを開始するためにグーグルとの提携を行います。「エコー」を使って、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ」を使うというものですが、アメリカでヒットしたものの、残念ながら、日本ではまだ売られていません。経済が弱くなると、こういった発売も後回しになってくるのが辛いところです。この人工知能「アレクサ」でアマゾンとマイクロソフトが提携し、相互利用することが発表されています。

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