優良企業シマノを襲った思わぬ逆風

優良企業シマノを襲った思わぬ逆風

2017年09月13日発行

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「視点を広げる - 大西宏のマーケティ ング発想塾」


2017年9月13日号
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大阪の堺市が誇る企業といえば、なんといってもシマノでしょう。かつては注目されていたシャープ堺工場はは鴻海傘下の堺ディスプレイプロダクトになりした。シマノは超高収益企業です。釣具で有名ですが、シマノが世界企業たるゆえんは世界市場の80%を押さえている自転車部品です。自転車好きの人には安く、機能が優れ、しかも信頼できる部品ブランドとして、経営を学ぶ人には、優良企業のケーススタディの定番企業として知られていると思います。

シマノは、スポーツ自転車向け部品でシマノは85%程度の世界シェアを握り、普及価格帯の自転車でも、変速機付きなら約7割のシェアを押さえるほど自転車の中枢部品を押さえ、「自転車のインテル」の異名をとっています。

その結果、営業利益率20%前後という高収益企業で、有利子負債額を現預金額が上回る実質無借金、自己資本比率は88%と財務体質も「超」優良です。しかも、省エネや健康志向の追い風を受けた自転車ブームに乗って、シマノは順調に売上を伸ばしてきました。

シマノの強みは、高い品質と耐久性、そしてリーズナブルな価格です。それを実現しているのが、1960年代から培ってきた精密冷間鍛造の技術といわれています。この技術で、コストを抑えつつ、精密な部品を大量生産できるのです。
しかもいち早く国内市場成長の限界を読んで、米国に進出したことがシマノを世界ブランドに押し上げたのです。

そんな優良なシマノに思わぬ逆風が吹いてきています。


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