(353)鹿島失速の理由は左右のバランスにあり

(353)鹿島失速の理由は左右のバランスにあり

2017年10月26日発行

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メールマガジン「杉山茂樹のたかがサッカー、されどサッカー。」
(353)鹿島失速の理由は左右のバランスにあり

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 残り4試合で鹿島と川崎の勝ち点差は2。前節、鹿島が横浜に敗れ、川崎が広島に勝利したため、その差はグッと縮まった。この流れで行けば、逆転劇が起きる可能性はかなり高いと見る。

 川崎は負ける気配がない。勢いがある。原動力は小林悠だ。前にも述べたが、この選手、シューターとしてレベルをワンランク上げた。一皮剥けた感がある。

 逆に鹿島は、いい流れの中にはいない。前々節の広島戦も、試合には2−0で勝利したが、内容的には苦戦だった。試合毎に少しずつ悪くなっているその流れを、早急に立ちきらないと優勝は見えてこない。

 何がどう悪くなってきたかと言えば、攻撃が真ん中に偏り始めているのだ。右と左で言えば、左からが少ない。左サイドバック山本脩人1人に頼る状態だ。その前方にいるはずのレアンドロが、早い段階から中で構えているので、左サイドの深い位置にボールが運ばれることは滅多にない。左サイドは深みのない浅い攻撃を強いられている。

 中村充孝がサイドハーフを務める右についても、同じことが言える。だが、こちらは後半の途中、中村に代わり本来左サイドバックの伊東幸敏を投入することが、常套手段になっているので、左に比べればまだマシだ。対策は講じられているが、左には手立てがない。90分を通してほぼ1人でカバーする山本に、ゴールライン際までの侵入することを求めれば、後半のなかばには、体力の限界が訪れる。

 想起するのは、ザックジャパンだ。4−2−3−1の3の左を任されていた香川真司が、その8割方の時間、真ん中で構えたため、左サイドからの攻撃はサイドバック長友佑都1人に陥った。人数が足りないため、プレスが掛からず穴となり、コートジボワール戦では、そこを狙われ2ゴールを奪われた。コロンビア戦も、55対45とボール支配率で上回ったが、遅攻で真ん中を突き、そこで奪われ反転速攻を仕掛けられ、失点の山を築いた。

 鹿島が昨季終盤に見せたサッカーとは趣がかなり違う。

 Jリーグで4連敗した後、最終戦でガンバ大阪に勝利。その結果、年間3位になると、チャンピオンシップで川崎、浦和を破り優勝を飾り、クラブW杯に駒を進めた。そこで3勝。Jリーグ勢として初めて決勝に進出を果たし、レアル・マドリーをギリギリまで追い詰める大善戦を繰り広げたことは記憶に新しい。さらに元旦の...

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