ホンダ・ジェットと三菱MRJは何が違ったのか

ホンダ・ジェットと三菱MRJは何が違ったのか

2017年11月22日発行


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「視点を広げる - 大西宏のマーケティ ング発想塾」

2017年11月22日号
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ホンダ・ジェットと三菱MRJは何が違ったのか




ホンダ・ジェットが2017年上半期に24機を出荷し、小型ビジネスジェット機市場のトップとなった快挙が報じられていました。両主翼の上にエンジンを積むことで静粛性が高く、美しいフォルムとゆったりした室内や乗ってみた体感が人気だとか。契約が順調に伸び、2019年には年産80機に拡張する計画です。苦難を乗り越え「Power of Dream」100年目の結実でしょうか。

ホンダ・ジェットとはあまりに対照的なのが、プロペラ機のYS11から半世紀経て国産旅客機にチャレンジする三菱航空機のMRJ(三菱リージョナル・ジェット)です。2013年にはリリースされる予定でしたが、開発が遅れに遅れ、5度の延期の末に、7年遅れの2020年に先送りされています。しかもそのためには米国での型式証明をとる必要がありますが、仕様変更があったために、飛行試験をやり直さなけければならず、はたして間に合うのかどうかも微妙です。

市場環境の変化が速い現代は、開発の遅れが致命傷になりかねません。MRJはその典型のひとつかもしれません。

開発がはじまった頃から劇的に変化したのは、原油価格です。当時は原油価格が1バレル100ドルと高騰していた時代でしたが、今や1バレル50ドル台です。


機体価格は高いけれど低燃費が売り物のMRJにとっては状況が一変してしまったのです。原油価格の下落を予測するのは難しかったとはいえ、もし開発が間に合っていれば、ライバル会社にとっても予想外の変化なので、なんとかなったはずです。

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