Vol.208 理想の結婚・夫婦とはなんぞやということを語りつつ、社会的に問われつつあるゲーム内ガチャの在り方やスマートスピーカーのあれこれを取り上げる回

Vol.208 理想の結婚・夫婦とはなんぞやということを語りつつ、社会的に問われつつあるゲーム内ガチャの在り方やスマートスピーカーのあれこれを取り上げる回

2017年11月29日発行

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┃人間迷路┃Vol.208
--理想の結婚・夫婦とはなんぞやということを語りつつ、社会的に問われつつあ
るゲーム内ガチャの在り方やスマートスピーカーのあれこれを取り上げる回
                           やまもといちろう
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                         2017年11月29日発行
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【0.序文】現代日本の結婚観と現実の夫婦の姿
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 先日、文春オンラインの連載で、婚活市場のミスマッチについて触れたところ
大変ご反響をいただいて、「まあ、連載だしこのぐらいの浅堀がちょうどいいん
じゃないか」と思って面白おかしく書き流したら、みんな結婚観についてはかな
り一家言あるようで興味深かったわけです。

育児に労働に駆り出され疲れ果てる女性と、所得が低いと怒られ馬鹿にされる男

http://bunshun.jp/articles/-/5061

 当たり前ですが、いくら最近離婚が増えてきたとは言え、結婚をするにあたっ
ては「この人となら」と思える人であってほしい、そういう人と一生添い遂げた
い、良い家庭を築きたい、子供は何人欲しい、一緒に墓に入りたいと思っている
わけです。もうかなり昔ですが、幸せな結婚像とはなんですかという問におい
て、結婚願望のある男女は実のところ戦後の恋愛結婚も見合い婚も「夫婦仲良
く」とか「お互いに尊敬できる関係を」などの人間の内面性を重視する回答がほ
ぼ大多数なのであります。そりゃ嫌いな人とは家庭生活を送っていくことなどで
きませんから、相手の良いところを見つけて愛し合って生きることの大事さは、
結婚までは重く考える傾向が強いのだろうと思います。

 一方、現実はなかなか厳しく、男性の稼ぎが足りないとか、育児がうまくいか
ないとか、様々な家庭内の危機に直面したときに現在の核家族の形態ででは夫婦
の衝突の際の「バッファ」がないため、ちょっとした喧嘩が譲れない一戦とな
り、そのまま性格のすれ違いを表出させて離婚に至ってしまうケースは後を絶ち
ません。

 この結婚前の幸福と結婚生活の惨状の落差というのは、夫婦関係を考える上で
どのような協力関係を事前に承知していたかで大きく変わることが分かってきて
います。単純な話、結婚前に家事分担についての話し合いや、対外的な付き合い
についての簡単な合意があった夫婦は長続きする傾向が高くあります。これは所
得の大小に関係はありません。

 逆にそういうすれ違いを結婚後に夫婦で生む理由は、もちろん直接的にはコミ
ュニケーション不足であり、性格の不一致などが挙げられるのですが、大元の離
婚原因を追跡調査してみると、実は所与の結婚相手選びの条件出しのところから
ボタンをかけちがっているケースが多く見られます。特に、結婚相談所で幸運に
も成立したカップルが5年以内に離婚するケースでは、男性は女性の「年齢」
「顔と胸」「愛嬌のあるなし」という属性が上位に来るのに対し、女性は男性の
「年齢」「所得や社会的地位」を上位にした人が離婚しやすい傾向があります。

 逆に、男女ともに結婚できる属性としては「子供がほしいか」「優しさ」「良
好な家族関係」を求める人は、10歳以上の年の差婚でも再婚連れ子ありでも継続
して夫婦関係をやっていける属性です。相手の人間性を見て選びたいという人ほ
ど長く結婚生活が送れる可能性が高まるというのは、ストレス耐性も含む精神の
安定を家庭に求められる状況にするのに努力を惜しまないというのは頷けます。

 私の同年代や少し上で、いまなお婚活をやっている45歳から50歳前後の紳士が
たくさんいるのですが、みなそれなりに収入も資産もある悠々自適な面々ばかり
です。女性が希望の上位に掲げる「年収や所得」「社会的地位」という点では申
し分ない人たちなのに、なぜか結婚相手に恵まれないのは、男性の側が「俺ぐら
いの所得があるんだから、20代中盤ぐらいの若い女と結婚したい。そういう女が
なびかないなら、もう一生独身で良い」と割り切る傾向が強いのです。そういう
魚のいない漁場でずっと針を垂れて「世の中にはいい女がいないなあ」とぼやい
ている彼らを横目で見ながら子育てや介護に奔走している身からすると、結婚適
齢期というのはたとえ人間の平均寿命が100歳になっても変わらずあるものなの
だろうなあと強く感じます。

 もちろん、女性の側にもオールドミスの高望みという部分で、男性側の根強い
ニーズである「若い女であって欲しい」というところからいきなりこぼれ落ちる
と、妥協して良い家庭を築ける女性と結婚したいと考える、低所得のいけてない
男性しか残っていません。

 どうもこの世の中というのはうまくマッチングしないようにできているんじゃ
ないかと思うぐらいに、弱い男性と行き遅れた女性があぶれるようにできている
ようです。そういう状況で「婚姻率を増やさないと日本の少子化は解決しない」
とか「広い家の持てる経済力を若者につけさせないと結婚に踏み切らない(晩婚
化して、夫婦が産む子供の数が減る)」などと言われても、まあなかなかむつか
しいんじゃないかと思います。

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目次
【0. 序文】現代日本の結婚観と現実の夫婦の姿
【1. インシデント1】海外のガチャ禁止議論とゲーム環境の変遷
【2. インシデント2】今後もしかしたら流行りそうなスマートスピーカーで気に
なること
【3. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A
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