中国の脅威は尖閣だけでない

中国の脅威は尖閣だけでない

2017年11月29日発行


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「視点を広げる - 大西宏のマーケティ ング発想塾」

2017年11月29日号
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中国の脅威は尖閣だけでない


中国漁船が尖閣領域にたびたび侵入してきています。現在は毎月平均3回のペースだそうですが、もはや小さなニュースしかならない状態になっています。政治の世界では領土問題はわかりやすく、互いに一歩も引きたくない、というか引けない状態がこのまま続くのでしょう。お互い一歩も引かない姿勢を示さなければ国内世論から強い批判を受け政治の信頼が揺らいでしまうからです。

しかし、中国に関しては、もっと日本を揺るがしかねない大きな脅威があります。中国を拠点に陸路と海上の2つのルートで現代のシルクロード経済圏を目指す「一帯一路」戦略で、もっと広域に中国経済圏が形成されることです。

そんな巨大な経済圏が誕生すれば、なにが脅威になってくるのでしょうか。もちろんさまざまな経済活動での主導権を中国が握るばかりか、中国独自の基準が、「世界標準」となってくるかもしれないからです。そんな馬鹿なと思われる人も多いと思いますが、10年、20年先には「世界標準」に対して中国が主導権をとることは決して非現実的な話ではありません。

国際規格をめぐる問題では非接触型ICカードの技術「フェリカ」が日本にとっては苦い経験の代表のひとつかもしれません。ソニーが開発し、日本が先行していた技術です。
ソニーも国際規格への登録を目指していたのですが、すでに国際規格に開発技術が登録されていた欧米企業の抵抗にあって、フェリカは国際規格になることができませんでした。そして国際規格でないという事実から、欧米企業につけいる隙を与えてしまったのです。
携帯電話もいまやガラケーと揶揄されますが、結局は技術で負けたというよりは、国際標準化の壁で不利な立場に追いやられてしまったという感が否めません。モバイル携帯のネット時代を切り開いたi-Modeもその典型です。

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