(362)中央集権を象徴する日本代表か、アンチ中央集権のJリーグか

(362)中央集権を象徴する日本代表か、アンチ中央集権のJリーグか

2018年01月10日発行

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メールマガジン「杉山茂樹のたかがサッカー、されどサッカー。」
(362)中央集権を象徴する日本代表か、アンチ中央集権のJリーグか

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「浦和がACLで優勝しても、スポーツ新聞の1面は競馬で、2面、3面も野球だった。Jリーグは何を目指しているのか。マーケティングに問題がある」とは、ドイツメディアに答えたポドルスキーのコメントだ。
 
 ポドルスキーのみならず、本場からやってきた外国人選手なら、誰もが抱く違和感だろう。カルチャーショックと言ってもいい。Jリーグの各スタジアムは、思いのほか盛り上がっている。集客もけっして悪くない。だが、その割にメディアへの露出は少ない。いったいなぜ、盛り上がっている感を、Jリーグはアピールできずにいるのか。
 
 Jリーグ各クラブの所在地は大半が地方だ。これに対して発信源であるメディアは大半が東京にある。地方にもメディアは存在するものの、発信力は東京に比べ大きく劣る。特に最近の地方紙は、パワーを失っている気がする。
 
 東京のメディアのお眼鏡にどれほど適うか。ニュースの価値は、それで決まる。地方対地方は、さして重要ではない戦いとして扱われる。東京一極集中する日本とJリーグとは、潜在的に良好な関係にないのだ。
 
 しかしながらそれは、世界的に見れば異常だ。東京も珍しければ、東京のような都市を首都に持つ国も珍しい。例えば、ポドルスキーの母国ドイツの首都はベルリンだが、首都機能等々、すべてがベルリンに一極集中しているわけでは全くない。中心はぼやけている。言い換えれば、地方、辺境、日本に数多く存在する「端」が少ない。
 
 それは国土の形状とも深い関わりがある。日本はひょろひょろとした縦長だが、ドイツは塊っている。ラウンド感のある作りになっている。

 縦長の日本とラウンド感のあるドイツ。世界的に見てどちらが多数派かと言えば、後者だ。フランス、スペインしかり。あるいは、縦長の国であっても、日本のようにその端々まで数多くの人が住んでいるケースは希なのだ。にもかかわらず、様々な機能が東京に一極集中すれば、地方の辺境色は必要以上に色濃くなる。世界的に見れば、決して田舎ではないのに田舎扱いされることになる。その割を被っているのがJリーグだ。ドイツなら1面を飾るものが、日本では4面。この現実は、サッカー熱の違いだけが原因ではない。

 一方でこれは、日本代表には恵まれた環境になる。東京のメディアにとって、日本代表ほど扱いやすいものはないのだ。アジアの弱小相手に辛勝しても記事は1面。メディアは必要以上に喜ぼうとする。日本...

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