▲▽ロング・ロード・ホーム▽▲

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2018年01月16日発行

日刊 大石英司の代替空港

▲▽ロング・ロード・ホーム▽▲

 そろそろ生活リズム修正フェーズなので、今週は、就寝前のタイマーセット更
新です。ちなみに今日は、午前4時過ぎのセットです。

※ ロング・ロード・ホーム
http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2342

 このドラマの話題を、ずっとメルマガのおまけで書いていたのですが、先週放
映が終わりました。糞みたいなドラマでした。ドラマを見ながら毎回五分置きに
「糞! 糞! 糞!」と突っ込みを入れながら見てました。誰かが感想を書かな
きゃ拙いだろうから、私がここに書き残しておきます。
 もう、一片の希望もない展開でした。「バンド・オブ・ブラザーズ」のように、
ウインターズ大尉の成長と栄達を楽しむような余裕も無い。ただひたすらに、い
ったいこの21世紀に、世界最強の軍隊が、何でこんなこと(無様な展開)にな
ったんだろう、次は誰が撃たれるんだろう、と苛々しながら見ている自分がいる。
 2004年3月31日に、ファルージャ市内でブラックウォーターの傭兵が殺害
され、橋に吊される事件が起こる。快勝したはずのイラク戦争に暗雲が漂い始め
ていることを世界が認識することになる印象的な事件でした。
 まさにその日、現地に到着したばかりの部隊が、4月4日、市内のパトロール
に出かける。似たような建物が碁盤の目のように建ち並ぶ街並みの中で、一個小
隊18名がサドル派民兵の待ち伏せ攻撃に遭い、まずハンビーのガナーが戦死す
る。何の防弾装甲もないすっぴんのハンビーでパトロールに繰り出していた状況
に驚きます。
 ハンビーが動かなくなり、彼らは街中で立ち往生し、組まされたばかりの信頼
関係の無い現地人通訳を連れて、平凡な家族が暮らす一軒家に立て籠もる羽目に
なる。
 所がこの人たち、2004年だというのに、GPSナビゲータとか一切持って
いない。自分たちがこの広大な都市の何処にいるのか正確な座標を味方に伝える
ことが出来ない。
 大隊本部はすぐ救出部隊を送り出すけれど、彼らとて装備は似たようなもので、
またぞろ裸同然のハンビーやトラックに乗って出撃する。そして同じように、ま
たも敵の罠に掛かってしまい、部隊は散り散り、蜂の巣にされて車両故障、撤退
を余儀なくされて誰も近づけない。しかも、敵陣に新たな部隊が取り残される羽
目になる。

 土砂を運ぶための大型ダンプがあるでしょう。側面だけ衝立で覆ってある。あ
んな感じで、ルーフも無いトラックに、側面だけ気休めの鉄板を立てて兵士が街
中を走って行く。
 所が、イラクの街並みというのは、だいたい二階建て三階建てで、ベランダが
あり、洗濯物を干す屋上まである。そういう所から、容赦無く撃ち降ろされ、ト
ラックの荷台はたちまち血の海になる。戦死者と負傷兵に挟まれて、兵士は反撃
し続ける。じきにそのトラックも、エンジンを撃ち抜かれて、街中で動かなくな
るわけですが。
 やがて日没を迎えるのに、ここまで一切の航空支援はない。UAVも飛んでい
ない。不思議なことに、航空支援を要請したのか否かを含めて、そういうシーン
は一切描かれなかった。

 一軒家に立て籠もる羽目になった一個小隊(でもドラマに登場するのは実質分
隊規模)は、昼間の任務のつもりで出撃したせいで、ただの一個も暗視装置を持
っていない。地元民は目が良いから、屋上に陣取った所を四方八方から狙撃される。
 地上からは、女子供を横一列に並ばせて人間の盾にしながら、民兵が後ろから
銃撃してくる。屋上でも、重機の攻撃を受けて、盾にしていた壁が徐々に削られて行く。

 味方は戦車部隊を前面に押し立てて数度の救援を試みるものの、まず歩兵が乗
った裸同然の車両が殺られるわけです。すると、「戦車部隊は視界が限られる、
歩兵の援護なしに前進させるのは危険だから全部隊撤収せよ」、となる。当然の
判断です。
 深夜になってようやく武装ヘリ部隊が上がるけれど、立て籠もった小隊の位置
が全然解らない。照明弾はとっくに使い果たした後。反射板を屋上に広げるけれ
ど、民家は何処も屋上で布きれがひらひら舞っていて「上からは区別が出来な
い」と言ってくる。仕方無く、戦闘服の袖を破いて積み上げて火を点け、それで
ようやく発見して貰って座標が固定する。所が向かって来た戦車部隊と無線通信
が上手くいかず、戦車は民家を通り過ぎてしまう。
 各自、もうマガジンに数発しか弾が残っていないという過酷な状況下で、小隊
長が飛び出して戦車を追いかけ、ようやく戦車部隊が一帯のコントロールを確保
して救出される。
 その一個小隊を助けるために、8名戦死。50名以上の負傷者を出す。驚くの
は、そんな...

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