(366)“忖度”の国で思う、サッカー界の報道の自由度ランキング

(366)“忖度”の国で思う、サッカー界の報道の自由度ランキング

2018年02月09日発行

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メールマガジン「杉山茂樹のたかがサッカー、されどサッカー。」
(366)“忖度”の国で思う、サッカー界の報道の自由度ランキング

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 これからも面白いメルマガ記事の発信に、励むつもりです。
 引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いします。 杉山茂樹
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FIFAランキングは、かつてしきりに引用された。現行の算出方法になったのは1999年だが、それ以降の最高順位は13位(2005年7月、2011年4月、6月)だ。順位を連呼したくなる理由はよく分かる。

一方、現在のランキングは56位。その事実を知らない人に、わざわざ知らせたくない順位である。事実、積極的に伝えようとするメディアは少ない。W杯本大会の出場枠は32。本大会が2倍のスケールで行われても、グループリーグ突破が望めそうもない順位である。

実際のところはどうなのか。56位より上だと思いたいが、30番台は難しいだろう。確実に言えるのは、一頃より大きく下降していることだ。これは隠しようのない事実。強がりを言わず、現状を是認することから始めないと、逆転は望めない。
 
下降線を示す理由としてまず挙げられるのが、若手選手に好素材が少ない点だ。選手の育成に問題があることは明白。だが、この件については、1月24日発行のメルマガ(誰が言ったか育成大国。日本が偏差値52止まりな理由)で触れているので、ここでは別の理由について触れてみたい。

 着目したくなるのは、日本のメディア報道だ。国境なき記者団が年1回発表している世界報道自由度ランキングに基づけば、日本は72位だという。日本が世界でも指折りの民主主義国家だとすれば、その名が泣く低位を彷徨っている。それは真実なのかと疑いたくなるが、これまで約70ヶ国を回ってきた一介のスポーツライターとして言わせてもらえば、この順位について思い切り納得する。

 少なくとも、本場と比較すると、サッカー報道の自由度はかなり低い。たかがサッカーについて、ここまで自由にモノを言いにくい国も珍しい。僕自身、日本サッカー協会から何らかの圧力を受けたことは、もちろんこれまでただの一度もない。毎度、自由度を全開に書かせてもらっているが、周囲のライター仲間は、必ずしもそうではない。忖度しながらモノを書いている。普段は僕より過激なことを言ってる人が、原稿で、急に穏やかな言い回しになるのはよくある話。テレビ解説者、評論家もしかり。テレビに出ると、普段と真逆な物言いをする人さえいる。

言い出しにくいムードを感じているのだろう。周囲の話を総合すれば、それは川淵さんが、チェアマンとして、あるいは協会の会長として、実権を握っていた頃、とりわけ強く漂っていたようた。その期間は実に17年。少々威圧的なその雰囲気に、メディアが萎縮...
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