2013.01.18 きんようメルマガ 第4回/本多勝一「尖閣」以上に「千島」こそ

2013.01.18 きんようメルマガ 第4回/本多勝一「尖閣」以上に「千島」こそ

2013年01月18日発行

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    2013.01.18 きんようメルマガ 第4回/
    本多勝一「尖閣」以上に「千島」こそ       

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【1】風速計
【2】今週号の特集 
【3】金曜アンテナ
【4】市民運動案内板 
【5】発行人コラム
【6】編集後記(金曜日から)
【7】新聞透かし読み
                       http://www.kinyobi.co.jp/
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【1】風速計
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□■「尖閣」以上に「千島」こそ(本多 勝一)■□

 私にとって近年フシギに思われる一件は、領土問題に関する日本人(というよ
り日本のジャーナリズムか)の反応の風景です。

 いま、尖閣諸島をめぐって中国との間で深刻な国際対立が起きています。この
問題に私は詳しくはありませんが、歴史的経過を知るかぎりでは、やはり日本領
と見るべきでしょう。「フシギに思われる」のは、日本の領土としての大きさに
しろ歴史的経過にしろ、尖閣とは比べものにならぬほど大問題たる千島列島、こ
れに対する日本人(これも「というより日本のジャーナリズム」か)の反応の風
景です。

 本誌でもすでに書いてきたように(注)、千島列島はカムチャツカ半島間際の
占守島から北海道・知床半島隣接の国後島、さらには北海道そのものたる色丹島
・歯舞諸島まで、本来の主人公たるアイヌ民族領のあとは明白な日本領です。そ
れもロシアとの関係では日本の侵略ではなく、旧ソ連との「日ソ中立条約」(一
九四一年)を、一九四五年の対米日本降伏に乗じて、その八月一五日より後にソ
連が破り、「火事場泥棒」よろしく侵略した結果にすぎません。

 ソ連によるこの侵略をそのまま踏襲しているロシアに対して、なぜ日本人(や
はり「というより日本のジャーナリズム」か)は尖閣ほどには騒がないのでしょ
うか。

 私は四七年前(一九六六年)の真冬にタラ釣り漁船に便乗して、列島最北端の
占守島に隣接するパラムシル島沖まで行ったことがあります。そのルポ「北洋―
―独航船の記録」は、のちに朝日新聞社出版局の「本多勝一集」第8巻『北洋独
航船』に収録されています。ごく一部を引用しましょう。

<千島列島は、ハボマイ諸島については論議の余地もないが、クナシリからシム
シュに至るまで全島、日本が「侵略」で奪ったものではない。「これを日本から
奪うことは、ポツダム宣言に履行を約束されたカイロ宣言の『連合国ハ自国ノ為
ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ズ、又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ
非ズ』の条項を事実上踏みにじる結果となるのである」(高倉新一郎『千島概史』


「尖閣」以上に「千島」を大問題としない日本は、ロシアがこわいからですか?
 そんなに“小国” になったのですか、日本は。

<注> 本誌二〇〇六年一一月一〇日号「ロシアが火事場泥棒で侵略した千島列
島」(のちに新日本出版社『本多勝一の日本論』に収録)

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 【2】今週号の特集
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■本物のニセモノが
 やってきた

●猪瀬直樹都知事に告ぐ
「尖閣を弄ぶな」
緊急対談 佐高信 × 佐藤優

日中戦争が起こる危険性が高まっている。自覚がないまま引き金を引きかねない
のが猪瀬直樹東京都知事だ。そのトンデモさ、比べるもののないニセモノさにつ
いて警鐘を鳴らす。

「戦争か平和か」
という観点で
猪瀬知事の著書を読めば、
「猪瀬直樹を当選させる
ことの危険性」がきちんと
書かれているんです――佐藤

要するに猪瀬は
「整理屋」みたいなもの
なんだよね。
大きなビジョンや先を
見通す目はない――佐高


●櫻井よしこさんに聞く
「凄まじい卑怯さを監視する必要がある」


●官僚や道路族議員に擦り寄った「偽りの民営化」
 笹子トンネル事故を招き高速整備認めた“改革派”
 横田 一

九人が死亡した山梨県・中央自動車道、笹子トンネル事故の背景には、
民営化時の維持管理費削減があった。だが提案者の猪...

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